久留米絣のルーツは1800年頃、当時12〜3歳だった井上伝(1788〜1869年)という少女の発案がきっかけだとされています。色褪せた古着の白い斑点模様に着目した伝は、布を解いて模様の秘密を探りました。その結果、糸を括って藍で染め、織り上げて模様を生み出すことを考案したのです。伝は生涯にわたり、この技術を多くの人に伝え、久留米絣の普及に寄与しました。久留米を中心とした筑後地方では、農家の副業として久留米絣が盛んに織られ、明治以降は庶民の衣服として全国で愛用されるまでになりました。
手括り藍染めの手織り技術で、日本の木綿絣の中でも、群を抜く美しさを誇る久留米絣。緻密でありながら、素朴で温かみのある絣模様は、小柄から中柄、大柄、絵絣まで、様々な種類があります。また、模様の仕上がり具合を決める手括りの作業は、大変な熟練を要します。藍染めには天然の上質な藍を使用。濃度の低い下藍から、中藍、上藍へと順に染め上げていきます。藍に浸しては絞り、叩くという作業を実に約50〜60回繰り返すことで、白と紺のコントラストが冴える美しい色合いが実現します。着て洗うたびに、一層色が冴えるのも藍染の特色です。およそ30工程、数ヶ月にも及ぶ製作期間を経て、ようやく生み出される久留米絣。人の手のぬくもりが、糸の一本一本にこめられています。
参照元:
久留米絣協同組合ホームページ http://kurumekasuri.jp/
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#1
ファインヴァルカナイズ LOWBASKET K スニーカー
素材に久留米絣を使用し、生地づくりから靴づくりまでの全てを久留米で行っているこだわりの一足です。カラーはMULTI、NAVY、GRAY、NATURALの4種類。 “MULTI” は絣独特の色合いを活かした非対称のカラーリングで伝統ある素材に遊び心を加えました。”NAVY” と “GRAY” は本来、綿織物である絣に麻糸を使用し、爽やかで涼しい風合いを持たせています。”NATURAL” には、糸と糸の間隔を詰めて織り上げた高密度の絣を使用しており、特有の織り目としっかりした生地感が特徴です。
#2
残糸織中折ハット
福岡県久留米市で、200年以上伝承されてきた久留米絣。30もの工程を経て作る中に、糸の束をのりづけした太糸できつく縛り、染まる箇所と白く残す箇所を決める「くくり」という作業があります。そこで生まれる使用後の撚り糸は、これまで残糸(ざんし)として廃棄されていましたが、藍染めなどで美しく染まったこの残糸を絣の生地の中に織り込んだ「残糸織り」で中折れハットをデザインしました。絣は綿100%でふっくらとコシがあり、かぶり心地も上々。柄がくっきりと映えて、白い部分はより白くなるのも魅力の一つです。また本藍染めで染められた紺絣の残糸は、渋い味わいと素朴な美しさもハットの柄で表現しています。日常使いしやすい4パターン織柄を用意しています。
#3
ハンカチ
さらりとした肌触りと久留米絣が持つ抜群の吸湿性は、ハンカチとして使って頂く時に一番実感していただけます。季節や男女を問わずお使いいただけるデザイン。贈り物にも最適なギフトパッケージ入りです。9色からお選び下さい。