信楽焼は、滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる炻器。「狸の置物」として広く親しまれているこの信楽焼は、奈良時代以来の古窯と伝えられています。天平時代に聖武天皇が紫香楽宮(しがらきのみや)を造るにあたり瓦を焼いたのが始まりといわれ、日本六古窯の1つに数えられています。中世から近世にかけての記録には、信楽焼が茶道具として用いられたことが記されています。侘び茶の祖といわれる村田珠光は、弟子に宛てた手紙の中で、信楽焼の茶道具を「侘び」に通じる道具であると伝えています。
鎌倉時代には水がめや種壷が作られ、室町・安土桃山時代には茶道具の生産が盛んとなり、多くの名品が生まれました。江戸時代には登り窯によって、茶壷をはじめ多種多様な生活雑器が作られました。大正時代から第二次大戦前までは火鉢が主力商品でしたが、現在では生活に根ざしたタイル・花器・食器・置物等、土の持つ味わいを生かした製品が作られています。
参照元:
伝統工芸青山スクエアホームページ http://kougeihin.jp/item/0413/
日本セラミックス協会ホームページ http://www.ceramic.or.jp/museum/yakimono/contents/shigaraki/sanchi_shigaraki.html
J-Monoお薦め商品:
#1
酒器&ぐい呑み 湖鏡
信楽土でも高級な「黒土」を使用し、こだわり抜いた厳選の釉薬を掛けることで、今までにない高級感あふれる酒器が完成しました。職人が手間隙かけ一つ一つ丁寧に作り上げた作品です。引き込まれる美しいブルーの色彩と、時間をかけ磨き上げた表面が、持つ者を魅了します。手作り故に出せる風合いと、陶器ならではの趣が絶妙にマッチ。他では味わえない深みのある作品に仕上がっています。
#2
線香鉢
中川政七商店による火鉢を元に作った線香鉢。付属で香炉灰(純白灰で土に還すことのできる環境にやさしい灰)も付いています。フタの内側は、黒い釉薬で灰やヤニ汚れ目立ちにくくしてあります。フタがついているので、庭先やベランダで使用しても灰が吹き飛ぶ心配がありません。蚊遣りだけでなく、お香立てとしても使用することが出来、一年を通してお楽しみいただくことが可能です。カラーは「海鼠」と「粉引」の2色から。線香は燃焼すると灰になるため、そのまま次の線香を乗せて使用することが可能です。
#3
青彩釉 ゴブレット エール
底の丸さが程よい対流を生み、陶土の性質と相まってよりきめ細かな泡を生み出します。丸型ですので、喉を上げずに口元へゆっくり注がれるため、「香り」や「味わい」を楽しむ上面発酵型のエール系ビールにお薦めです。太いステム(脚)は持ちやすく、温かい手やテーブルから遠ざけてくれるので、ビールの温度を長く保持。まさにビール好きにピッタリのゴブレットです。