大館曲げわっぱ(秋田県)

 秋田音頭にも名物として謡われる『大館曲げわっぱ』。平安時代の遺跡から曲げわっぱの器が発見されており、その起源はたいへん古いものと推測されますが、今日の発展の基礎は、関が原の合戦に起因します。同合戦で石田方とも徳川方とも取れる曖昧な立ち居地を取り続けた佐竹義宣は、合戦の後の1602年、徳川家康により、長い間納めた常陸より秋田へ減禄移封されました。それに伴い、領民の窮乏は甚だしく、その日の糧に困る者さえある程に。そんな中、17世紀後半に大館城主佐竹西家が、下級武士の副業として奨励したことが発展の礎となります。

 弾力性に富み美しい木目を特徴とする天然秋田杉を薄く剥いで、熱湯につけて柔らかくして曲げ加工を施し、山桜の皮で縫い止めをして完成します。明るく優美な木肌と整った木目、その優しくシンプルな自然の素材は現代感覚にもマッチし、優秀さは海外にまで知れ渡っています。昭和55年、国の伝統的工芸品として指定を受けています。

参照元:
大館市ホームページ http://www.city.odate.akita.jp/dcity/bussan/135-7869.html
東北経済産業局ホームページ http://www.tohoku.meti.go.jp/s_cyusyo/densan-ver3/html/item/akita_03.htm

J-Monoお薦め商品:
#1
酒器セット 徳利2合1ヶ・ぐいのみ2ヶ

 天然の秋田杉を使い、職人が丁寧に作り上げる伝統工芸品。秋田杉の清冽な香り、木肌の色やなめらかさなど、五感が喜ぶ美しさもさることながら、杉の香りがいつものお酒を二倍にも三倍にも美味しく感じさせてくれる、内側の白木仕上げが魅力です。また、ぐい呑みのデザインは、他に類を見ない、底に向けて細くなる「円錐形」。伝統的な技術力の高さだけでなく、そのデザイン性も評価されています。日本酒と杉のほのかな香りがあいまって、「粋」な旨さが生まれます。日本酒“通”をうならせるその美味しさを、熱燗で、冷やで、存分にお楽しみください。

#2
ざるせいろ

 杉の香りがお蕎麦やおうどんの旨さを引き立たせます。木肌が余分な水気を吸いとり、杉の殺菌効果など、機能的にも優れています。水切り台となる取り外し可能なリングが入っており、リングをはずすと「盛皿」、裏返すと「寿司桶」になり、とても使い勝手の良い万能せいろです。サイズ(約) 直径205 x 高さ50mm。

#3
マグカップ 界

 日常使いが出来るマグカップ。日本が誇る伝統的工芸品を、オシャレにリデザインしました(2012年グッドデザイン賞受賞)。美しいバイカラーが特徴。伝統工芸品がモダンなデザインに仕上がっています。樹齢150~200年の秋田杉のみを使用。均一で美しい木目を活かした商品です。とても軽く丈夫ですので、末永くお使い頂けます。大切な方への特別な贈り物にもオススメです。

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