日本の技が染み込む遊具 – 天然木けん玉

 皆さん、「けん玉」についてどれ程ご存知ですか?恐らく誰もが一度や二度は遊んだことがあるけん玉。私はてっきり日本発祥の遊具と思っていましたが、どうもそうではないようです。以下、「公益社団法人日本けん玉協会」さんのホームページを参考に、簡単にまとめてみました。

起源:
 諸説あり定説はないようですが、古い記録に確認されているのは、16世紀のフランスで国王アンリ3世の頃。フランス語でけん玉は「ビル・ボケ(Billeboquet)」と呼ばれ、貴族や上流家庭のビル・ボケは象牙などを使い、彫刻が施され、かなり高価なものだったとか。現在世界各地にあるけん玉の多くは、このビル・ボケが伝わったものと考えられているそうです。ちなみに、英語ではカップ・アンド・ボール(Cup and Ball)、ドイツ語でクーゲル・ファング(Kugelfang)と呼ぶそうです。

日本の歴史:
 日本の古い文献でけん玉が登場するのは1890年代。江戸時代、国内唯一の開港地であった長崎から広まったものと考えられています。私たちが見慣れているけん玉は、大正時代に日本で生まれたもの。当時は「日月ボール」と呼ばれ、それ以降急速に普及したのが始まりだそうです。この日月ボールは実用新案として登録もされたそうです。

けん玉の分類:
 A型(典型的な日本のけん玉はこれに当てはまります)に始まり、B~E型まで。また、これらの型に分類できない分類不能型もあるとか。ここでは書ききれないので、詳しくは日本けん玉協会さんのホームページ(http://kendama.or.jp/)でご確認下さい。

 けん玉は世界中で、しかも様々な型のものが見られますが、今日ご紹介するのは、これぞ日本のけん玉という逸品「JARLD 天然木けん玉」。様々なアイテムで日本国内の伝統文化を世界に発信する新鋭ブランド「JARLD(ジャールド)」による、国内でも名高い“染め技術”を駆使した日本製の天然木けん玉です。以下3種類あるカラーバリエーションは、それぞれ違う伝統的な染め染料を採用。国内の職人の手によって丹念に時間を掛けて色付けされたクォリティの高さは、本来の「遊具」としての域を超える芸術的な仕上がりとなっています。

・インディゴ(藍染め – 藍の産地として有名な徳島産のすくも藍)
・ブラウン(柿渋染め – 古くから日本で用いられている国産の柿渋染め)
・ブラック(イカ墨染め – エコロジーの観点でも評価されるイカ墨)

 シンプルでナチュラルな質感の丈夫なキャンパス生地を用いた専用の袋が付属されていますので、プレゼントにも最適。特に、海外へのお土産としては、日本型のA型という(外国人にとっては)珍しい形に加え、日本古来の染め技術が濃縮されており、喜ばれること間違いなしでしょう。オブジェとして部屋に飾るも良し、楽しく遊ぶも良し、はたまた、けん玉のプロを目指す(?)も良し。これぞ「ニッポンのけん玉」。JARLD(ジャールド)さんへ敬意を表し、“J型”に認定しちゃいましょうか(笑)


JARLD 天然木けん玉 価格6,264円(税込み)

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