山形鋳物(山形県)

 山形鋳物の起源は、東北地方で前九年の役が起きた平安後期、源頼義軍と一緒に山形に来た鋳物職人が、馬見ヶ崎(まみがさき)川の砂や付近の土が鋳物の「型」に適することを発見し、この地に留まって鋳物づくりを始めたことによります。その後、斯波兼頼(しばかねより)が山形城を築いた南北朝時代に、金具を鋳物師に作らせた記録が残されており、当時から小さいながらも産地が形成されていたことがうかがえます。

 江戸時代に入ると、山形城主の最上義光(よしあき)は、商工業の発達を目的に城下町を大きく再編。馬見ヶ崎川の北側に、火を扱う鍛治町と銅町を置き、他の職人町と同様に人足役を免除して優遇しました。銅町の鋳物職人は、こうした土壌のもと、日用品や仏像を生産。出羽三山参りが全国的に流行すると、参拝者のお土産品として人気を博すようになり、産地の規模が拡大していきます。

 明治期に入ると、鉄瓶や茶の湯釜などの美術工芸品も作られるようになります。また、大正期以降は全国的に機械化が進んだことで、鋳造機械の分野が飛躍的に発展。銅町は、機械分野と工芸分野が同居する産地と変化しました。

参照元:
山形県庁ホームページ http://www.pref.yamagata.jp/ou/shokokanko/110010/kogeihin/sp01-1.html

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ヨーノビ 鉄瓶ティーポットS hira 015 三日月

 日本の様々な地域でものづくりを行っている「YOnoBI(ヨーノビ)」プロジェクト オリジナルの山形鋳物鉄製ティーポット「hira」です。山形鋳物の薄手で繊細な砂肌に施したアクリル焼付仕上げのボティカラーは独特な風合いを醸し、そこへポップなデザインの蓋を調和させることによって、これまでにないユニークなティーポットに仕上げました。平らで高さのないフォルムのため、茶漉しが内側に深く入り込み、少量のお湯でもお茶を淹れることができます。また内側にホーローコーティングを施すことで錆びにくい作りとなっています。容量が0.7Lですので、1~3人用のティーポットとして、また酒器としてもお使い頂けます。

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灰皿 折り 

 鉄の質感と重量感のあるスタイリッシュなデザインの灰皿。表面全体に鋳物ならでわの「鋳肌」が広がり、鉄独特の素朴な風合いを感じさせてくれます。タバコを置いた時安定するような形状になっており、機能性も考えられた使い勝手の良い灰皿です。小ぶりなサイズ(約10.7×3.0×1.9Hcm。重量約150g)が程よく、ちょっと一服したい時にさっと持ち運べるので大変便利です。

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