西陣織(京都府)

 京都で織物作りが始まったのは、桓武天皇によって平安京が築かれるよりも前の5世紀頃のこと。また、平安遷都とともに宮廷の織物を管理していた「織部司(おりべのつかさ)」と呼ばれる役所が置かれ、今の上京区黒門上長者町あたりに住んでいた職人に、綾・錦など高級な織物作りを奨励したのに伴い、発展したと言われています。

 平安時代も半ばを過ぎると、こうした官営の織物工房も衰えてきますが、職人たちは織部司の東の大舎人町あたりに集まって住み、宮廷の管理下を離れた自由な織物作りを開始。「大舎人(おおとねり)の綾」、「大宮の絹」などと呼ばれる織物などが作られました。また、宋から伝えられた綾織の技を研究して、独自の唐綾を開発。神社や寺院の装飾にふさわしい重厚な織物として重宝されました。

 室町時代、我が国を二分する戦いとなった応仁の乱(1467-1477)が終わると、各地に離散していた織物職人たちも京都に戻り、戦乱の際に山名宗全率いる西軍の陣地が置かれていたあたりで、織物作りを再開します。戦乱以前から織物の町として栄えていた京都北西部の一帯が「西陣」と呼ばれるようになったのはこの頃からで、西軍の陣地跡だから「西陣」という由来です。

 西陣織は、昭和51年2月26日付で国の伝統工芸品に指定されました。西陣の織屋は平安朝以降連綿と続いてきた技術とともに、優れたデザインのため創造力や表現力への努力を重ねています。

参照元:西陣織工業組合ホームページ https://nishijin.or.jp/

J-Monoお薦め商品:
#1
長財布 グラデーション

 一般的に西陣織の柄としては絢爛豪華なものが多い中で、とことんシンプルなデザインを追及して織り上げました。一見、染物にも見えそうな単純なグラデーションですが、間近で見ると糸の浮き沈みがランダムに織り込まれていることによって、グラデーションが表現されています。織でいかに「ぼかし」を表現できるか。そこに挑戦した職人技の集大成です。見れば見るほど深みを増して魅せてくれる織物に仕上がりました。柄は全3種類。男性にはかっこよく、女性には粋でモダンにお使い頂けます。

#2
モダンサークル柄ネクタイ

 シルク100%で織られたなめらかで優しい肌触りと、ふっくら肉厚の一度締めるとしっかり結び目が出来て形崩れを起こしにくい生地は、京都の西陣で作られた西陣織のネクタイならではのもの。シルクの光沢感とモダンサークル柄が美しいデザインです。サークルの中には縦・横の折り目が出るように織られています。シックな色合いで上品な格式高い胸元を演出できるネクタイ。同じデザインで、グリーン、ネイビー、レッドの3色をラインナップしています。

#3
和モダン名刺入れ

 モダンな柄ですが、使用しているのは西陣織絹100%。革のバッグにあわせても違和感なくお使いいただける個性派アイテムです。名刺入れとしては勿論、カードケースとしてもお使い頂けます。柄は全部で20種類。京都の職人が作り上げた西陣織の質感・風合いをお楽しみ下さい。

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